99の真実のために1の嘘を諦めるべきか?

「99の真実の中に1の嘘を混ぜろ」
創作界隈でよく言われることですけど、今日は豆腐メンタルがおぼろ豆腐ぐらいにまでぶちのめされたのでとりあえず来週を乗り切るために思考整理。


北海の魔女について実機にした時ライアーが飛ばないと(伝聞ながら)言われたことが最近弱ってた心に突き刺さりました。
実機と紙飛行機じゃ力のスケールも精度も働く力も全く別物なのは理屈の上ではわかっています。
しかし寝る間を削って描いて、作って、青空を駆ける機をこの目で見たのにそれを否定される。
たかだかグライダー1年、紙飛行機5年、実機設計経験ゼロのぬるいヒコーキ好きがデザインしたんだから当然といえば当然なんですけどね。
実際ライアーの低速時におけるピッチの不安定性からくるコブラは舵と重心でどんなに抑えつけたところで発生してしまうし……
確かに言われてみれば粗はいくらでも出てくる。
けれど、実機に乗らないと・設計してみないとわからないことがあるのと同様、公園で飛ばしてみて初めて分かることもある。
一番いい例が風切り音。降下速度が一定を超えるとカナードのドッグツース部分から鋭い風切り音がする。
もう一つはアウロラ。あれは完全にアローコプターを見たからこそ生まれた発想。
そうやって色々と馬鹿なりに考えてチマチマ考えて書いたり作ったりしてきたので、それを無視して「リアルじゃない」って言われたら……ねぇ。
今更機体のデザインをリアル寄りに変えてもそれは「ライアーのようなヒコーキ」であってライアーではない。


んで、北海の魔女ってそもそもヒコーキありきのお話です。
FS-04の初号機を今年の一月に飛ばして、脳内設定を公園で話してるうちに某鵺師にそそのかされてちょろっと書いたSS。こいつが全ての始まり。
自分の中ではまさかここまで伸びると思わなかった。たぶんリアルタイムに反応を見れたのが一番の原動力だったのかな。
そうして色々追い詰められたり激動したりしながら同人誌を出したり展開図を売ったりしてきて、いつの間にかゲーム用の題材になってしまったわけです。
その過程で素敵なイラストを描いてくれる絵師さんや精細なモデルを作ってくれるモデラーさんとの仲も深まりました。
そういう意味では俺が本格的に作り手側に回るきっかけになった作品なのかも。


うまく結論がまとまらないのはオチを考えずに思ったことを列挙してるだけだから。
まぁ、リアルしかない創作って多分すごく味気ないんだろうな。
過剰気味のアンリアルがないと、これからの世代のユーザーは満足してくれないだろうし……